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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「私は猫ストーカー」 2009

私は猫ストーカー

★★☆☆☆

 

あらすじ

 野良猫のあとをつけるのが趣味の、古本屋アルバイト女子店員。

 

感想

  なんでもない日常が淡々と描かれる。路地を歩き猫を見つければ写真を撮ったり、人目を憚らずにじゃれ合う女子。多少ヤバい空気は出ているが、突き詰めることはしないので猫好きの範疇でおさまっている。それだけに映画は単調で、全然こちらの集中力がもたない。そもそも、これは集中して見なければいけないのか?とすら疑問に思う内容。

 

 猫好き女子の何でもない日常のちょっとしたエピソードが描かれるのだが、どのエピソードも特に面白みはなく退屈過ぎる。何らかの事情で時間稼ぎをしているのかと疑ってしまった。それぞれのエピソードがもう少し興味深いものだったらメリハリがついて、観ている者の頭の中で「忍耐」という文字がちらつかずに済んだはず。猫を使ったもっともらしい話をするのだが、だけど全然大したことを言っていないのもイラっとする。

 

 

 一応、バイト先の古本屋の夫婦の話が、映画の核になっているようだがありふれた話だし、わざとらしいしで特に興味はわかない。それから劇中にはたくさんの野良猫らしき猫が登場するが、猫ではなくその野良猫を追いかける主人公を眺めている感覚なので、猫好きもそんなに満足しないのではないかと思う。

 

 映画の中で一番気になったのは、こんな小さな店でバイトを二人も雇って、夫婦二人が生活していけるだけの利益は出ているのだろうか?という古本屋の経営状況について。あまり客は来ていないようだが、ネット販売もしているようなのでそっちで稼いでいるのか?とか、土地持ちで別に不動産収入があるのか?とか、いやでも新しく古本屋を始めたらしいので店は賃貸か?とか、そんな事ばかり観ている間、考えていた。

 

スタッフ/キャスト

監督 鈴木卓爾

 

脚本/出演 黒沢久子

 

原作 私は猫ストーカー - 完全版 (中公文庫)

 

出演 星野真里/江口のりこ/宮崎将/品川徹/諏訪太朗/徳井優/坂井真紀

 

音楽 蓮実重臣

 

私は猫ストーカー

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