★★☆☆☆
あらすじ
妻と子供を残して海兵隊員としてアフガニスタンに派遣された男。
感想
序盤から断片的な映像が続く。アフガニスタンでの戦争の様子を描いているようだが、時おり違和感を感じる映像も混じる。軍事行動をとっている場所がアフガニスタンではなく、アメリカらしきものが混じっている。
事前情報がゼロだったので、いつの間にか世界的な戦争が起こって…みたいなSFなのかと思いながら見ていたが、なかなかそんな風にはなっていかず、主人公の深刻な様子ばかりが描かれ続ける。要領を得ない展開が続いた。
そして後半に徐々に真相が明かされる。ただその真相を知って驚愕するというよりも、なんだ狂人の話かよ、と少し白けてしまった。狂人なら何でもありだしなと。
結局描きたかったのは軍人のPTSDについての事だったのだが、それなら本人ではなく第三者の目で描いたほうが良かったような気がする。第三者には最初はおかしな人にしか見えないが、彼の体験した出来事を知ると次第に彼に同情したくなってくる、というような。
それに戦争によるPTSDと言っておきながら、その原因のいくつかは戦争関係なくないか?と思わないでもない。どれもあり得ない話ではないが、それが数日のうちに立て続けに起きる可能性はそんなにないのではないだろうか。問題なのは戦争ではなく奥さんだろう、と思ってしまった。
スタッフ/キャスト
監督/脚本 ディート・モンティエル
出演 シャイア・ラブーフ/ジェイ・コートニー/ゲイリー・オールドマン/ケイト・マーラ/クリフトン・コリンズ・Jr
音楽 クリント・マンセル