★☆☆☆☆
あらすじ
エイリアンを乗せた宇宙船が森に墜落し、それを駆除するためにプレデターがやって来て、人間を巻き込んだ掃討戦が始まる。
「エイリアンVSプレデター」の続編。原題は「Aliens vs. Predator: Requiem」。94分。
感想
エイリアンとプレデターが人間を巻き込んで戦う物語だ。だが、まずは何はともあれ、映像が暗い。映像を暗くすると、観客の想像力を刺激して恐怖心を煽ったり不気味さを強調することができるし、また、残虐さを中和したり、細部の粗さを誤魔化す効果も引き出せる。だがこの映画は、それらの効用すらも見えなくしてしまうほどの暗さだ。
あまりにも暗いので不安になり、映画を途中で止めて、ネットで「AVP2 暗い」と検索してしまったほどだ。同じような意見がたくさんあって、なんだかほっとした。カット割りも悪くて、何が起きているのかさっぱり分からない。もはや見えないレベルだ。
それでも途中までは目を凝らして必死に見ていたのだが、途中で「もういいわ!」となってしまった。エイリアンやプレデターが突然現れたり、人を襲うシーンで恐怖を味わうことが出来ず、「え?今何が起きたの?何?何?」とまるで空気の読めない人みたいな興ざめのリアクションをしてしまう自分が嫌になってくる。そそもそれがエイリアンだったのか、プレデターだったのかすら判然としなかった。そんなシーンばかりが続き、段々とどうでもよくなってしまった。
そして薄っすらと伝わってくるストーリーも釈然としないことばかりだ。プレデターはエイリアンの痕跡を消すためにやってきたようだが、そもそも一人で全エイリアンを倒すつもりでいるのは流石に無理がある。それに人間もただ巻き込まれているだけなのだから、とにかく逃げればいいだけなのに、なぜか戦おうとしている。そしてただ残虐に殺されていく。
そんな中で、終盤にプレデターが「もう頭に来た、本気出す!」みたいな感じでマスクを脱ぎ捨てるシーンは可笑しかった。まるでヒーローみたいな撮り方をしているが、別にそんな風に見ていないから、とツッコみたくなる。冒頭の宇宙船の中でプレデターがエイリアンに襲撃されるシーンも、プレデター的には恐怖シーンかもしれないが、人間的にはそうでもないよと内心思っていた。
見どころとなるシーンが暗く、目隠しされているようなものだから楽しめるはずがない。なんだか外が騒がしいな、くらいの感覚で見終わった。とにかく「暗い」に尽きる映画だ。もしかしたら人間用ではなく、プレデター用に作られた映画なのかもしれない。
スタッフ/キャスト
監督 コリン・ストラウス/グレッグ・ストラウス
脚本 シェーン・サレルノ
製作 ジョン・デイヴィス/ウォルター・ヒル/デヴィッド・ガイラー
出演 レイコ・エイルスワース/ジョン・オーティス/スティーヴン・パスクール/ジョニー・ルイス/デヴィッド・パートコー
撮影 ダニエル・C・パール
編集 ダン・ジマーマン
AVP2 エイリアンズVS.プレデター - Wikipedia
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