★★★☆☆
あらすじ
卒業が迫りながらも未だ女性経験なしの4人の男子高生は、卒業までに互いに何とかしようと協定を結ぶ。
シリーズ第1作目。95分。
感想
男子高校生たちが女性経験をしようと奮闘する。最近はめっきり見なくなったが、昔はよくあったタイプの青春コメディだ。
メインの4人の少年たちは、恋人はいるのにその先に進めない者から運動部で活躍する者、大人びた風変わりな者まで皆個性的だ。単純にモテないだけの主人公が一番普通かもしれない。そもそもこんなにキャラの違う4人がよく友だちになれたものだ。コメディなのであまり気にしても仕方がないが。
4人がそれぞれ工夫して、独自の方法で何とかしようとトライする。こういうのは先ず行動しないことには何も始まらないので、ちゃんと動き始めた時点で偉い。そんな中では、合唱部に入った運動部の男の戦略には感心した。学校の中であまり注目されていない彼女たちの中から恋人を探そうとする魂胆だ。
彼は体育系のガサツな男だったのに、この入部がきっかけで音楽の楽しさに目覚め、繊細さも身につけて、いつの間にか普通にナイスガイになってしまった。これなら恋人が出来るのも納得だ。
女性経験だけを目当てに頑張るのは間違ってたねと反省しておいて、結局みんながちゃっかりと目的を果たしてしまうラストは上手い。同級生の母親にアダルトな雰囲気で迫るシーンは面白かった。そして、人畜無害で面白みがないと思っていた合唱部の女性が実はすごかった、というオチもいい。そいういったグループは普段ただ視野に入っていないだけで、彼らは彼らでちゃんと宜しくやっている。
時おり下品なジョークは織り交ぜられていたが、思っていたよりもまともに物語は進む。プロットがしっかりしていて、ちゃんとした青春映画に仕上がっていると言えるが、もっとハチャメチャなコメディかと思っていたので物足りなさも感じてしまった。
スタッフ/キャスト
監督 ポール・ワイツ
製作 クリス・ワイツ/ウォーレン・ザイド/クレイグ・ペリー/クリス・ムーア
出演 ジェイソン・ビッグズ/クリス・クライン/ジェニファー・クーリッジ/シャノン・エリザベス/ショーン・ウィリアム・スコット/トーマス・イアン・ニコラス/アリソン・ハニガン/タラ・リード/ミーナ・スヴァーリ/エディ・ケイ・トーマス/ナターシャ・リオン/ユージン・レヴィ/ジョン・チョー/ジェニファー・クーリッジ/クリス・オーウェン/モリー・チーク/ケイシー・アフレック*/クライド・クサツ
*クレジットなし
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