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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「ブロンド・ライフ」 2002

Life or Something Like It (字幕版)

★★☆☆☆

 

あらすじ

 一流のプロ野球選手と婚約し、ニュースキャスターの仕事も順調だが、さらに完璧な人生を目指す女は、よく当たると有名な予言者に一週間後に死ぬと宣告されてしまう。

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 原題は「Life or Something Like It」。

 

感想

 余命一週間と予言されてしまったキャスターの女が主人公だ。最初は信用していなかったが、その他の予言が次々と的中する事から不安になっていく。ただあっさりとその事実を受け入れてしまうので、あまりリアリティを感じられなかった。もうちょっと運命を変えるためにジタバタして欲しかった。

 

 主人公は犬猿の仲の男からアドバイスを受ける。だが、なぜ彼に相談するのか、なぜその助言を信用するのかが謎だった。彼は予言者を紹介しただけで別にその道の専門家ではない。それに彼のアドバイスは都合が良すぎる希望的な解釈に過ぎないものだった。

 

 

 それを受けての主人公の行動は、悔いのないように死を迎えようとしているのか、開き直って自棄になったのか、行動が一貫しておらずブレブレだ。しかも最終的にはなぜか、予言は当たらないと勝手に決めつけるようになってしまった。死が迫っておかしくなってしまったと解釈できなくもないが、そんな様子ではなかった。

 

 どうしたいのだかが見えないモヤモヤが募るだけの展開で、どうオチをつけるのかと思っていたら、男の希望的解釈通り、これまでの完璧な人生を目指す野望だらけの主人公は死んだ、これからの彼女は自分に正直に生きる女に新しく生まれ変わったのだ、とか言い出して、なんだそれ?と呆れてしまった。

 

 死を意識した主人公が人生を見つめ直す物語だが、中身の薄いありきたりなエピソードばかりで、あまりにも凡庸な内容となっている。コメディとしても笑えるシーンがほぼ無くて、見どころと言えば華のある主演のアンジェリーナ・ジョリーの美貌ぐらいだった。 

 

スタッフ/キャスト

監督    スティーヴン・ヘレク

 

出演 アンジェリーナ・ジョリー/エドワード・バーンズ/トニー・シャルーブ/クリスチャン・ケイン/ジェームズ・ギャモン/ストッカード・チャニング/アマンダ・タッピング

 

音楽 デヴィッド・ニューマン

 

ブロンド・ライフ - Wikipedia

 

 

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