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「余命90分の男」 2014

余命90分の男(字幕版)

★★★☆☆

 

 余命90分と告げられた偏屈な男と、いい加減な余命宣告をしてしまったことを悔いて彼を追う女性医師。

 

 死期を悟り、残された人生をどう生きるか、というのは割とよくあるテーマだ。よくあるテーマではあるが、そんな話を観る度に嫌でも自分の人生を重ね、家族や友人の事を考えてしまう。

 

 だけど、この映画はそうならなかった。なぜなら、余命90分のはずがないから。瀕死の昏睡状態ならあり得るかもしれないが、少なくとも今はピンピンしている人間にそんな事を言われても信じられない。実際、女性医師も適当なことを言ってしまったとすぐに後悔しているわけだし。なので主人公が、残り90分で何をするべきか慌てふためいても、こちらは同じような切羽詰った気分にはなれない。

 

 ただ、20年ほど前には穏やかな表情で「幸せだな」とつぶやいていた主人公が、どうして偏屈ですぐ怒る面倒な男になってしまったのか、それをさりげない形で観客に伝える手法はうまかった。短い映像だけで過去の出来事を伝え、常に余命90分しかない主人公の「今」にフォーカスすることに成功している。

 

 出来ることなら、主人公の余命90分の焦りを観客と共有できるような設定にして欲しかった。となると時限爆弾とか、毒を盛られるとか、サスペンス的な要素が出てきてしまうが。結局それだけ無理な設定だった、ということなのかもしれない。

 

監督 フィル・アルデン・ロビンソン

 

出演 ロビン・ウィリアムズミラ・クニスピーター・ディンクレイジメリッサ・レオ

 

余命90分の男(字幕版)

余命90分の男(字幕版)

 

余命90分の男 - Wikipedia

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