★★★★☆
あらすじ
連続殺人事件が発生するも解決の糸口が見つからないFBI捜査官は、かつての協力者で今は引退した予知能力者に協力を依頼する。
感想
連続殺人事件への協力を求められたアンソニー・ホプキンス演じる予知能力者。なんとなく「羊たちの沈黙」ぽいが、もともとは「セブン」の続編として考えられていたらしい。
Why Seven's Sequel Eight Never Got Made | Screen Rant
そして事件の犯人も予知能力者だということが分かり、予知能力者同士の戦いとなっていく。この構図だと荒唐無稽になってしまって付いていけなくなりがちなのだが、そうはならずに、それなりのリアリティを保っていて緊張感がある。
おそらくは両者ともが、超能力を持ちながらもちゃんと人間味があるからだろう。自分の能力に苦悩し、それを疎ましくさえ思っている。主人公が偏屈そうに見えて、説得すれば意外とあっさり心変わりするのも普通の人間らしかった。さらには主人公だけでなく、彼の周りの人間たちもしっかり描かれていて、映画に奥行きが出ている。
映画は、事件の行方というよりも、人生や人の生死に関わる哲学について考えさせられる内容だ。緊迫感を高めながらクライマックスへと向かっていく。いい感じで盛り上がって、最後はどうなるかと期待していたら、何のひねりもない結末でだいぶがっかりした。
「セブン」ぽい結末と言えばそうなのだが、続編として考えていたのだったら尚更同じ結末では駄目だったのではないだろうか。しかも予知能力で結末を事前に何度もチラ見させていたのだから、そこはあえて主人公も敵も予知していなかった結末にするとか、何らかのひねりが欲しかった。
スタッフ/キャスト
監督 アフォンソ・ポヤルト
製作総指揮/出演
出演 ジェフリー・ディーン・モーガン/アビー・コーニッシュ/マーリー・シェルトン/ザンダー・バークレー/ケニー・ジョンソン/ジョシュア・クローズ
音楽 BT
ブレイン・ゲーム(R15+) 【字幕版】 | 映画 | 無料動画GYAO!