★★★☆☆
あらすじ
凶悪な連続強盗団を追う刑事は、世話をしていた情報屋たちを殺されたことで怒りが最高潮に達する。
アンディ・ラウ主演。118分。
感想
凶悪な強盗団を追う刑事が主人公だ。序盤から激しいアクションで両者の攻防が描かれる、セリフや説明は少なく、無駄を省いた硬派な雰囲気で物語は進行していく。
だがそれが影響して、ストーリーがとても分かりにくい。何とか状況を把握するのが精一杯なので、ヒリヒリとした展開を楽しむというよりも、ストーリーについていけなくなる不安の方が大きい。気を抜けば置いていかれそうな怖さがあった。常にテンションの高い展開で、気の休まる暇もない。
血も涙もない犯人たちへの憎しみが頂点に達し、主人公は一線を越えていく。また、それと同時に強盗団側の、更生のために献身的に支えてくれる恋人を持つ男のジレンマも描かれる。
男は、犯罪からは抜けられず、恋人とも別れられずに悩む。だがどちらかというと、そんな男よりも彼に尽くし続ける女の奇特さばかりに目が行ってしまう。更生したふりで女を騙しながら犯罪を続けるなんて、単なるダメ男だろう。そこまで尽くしたくなるような特別な魅力のある男にも見えない。
ラストはそんな2人の男の思惑が絡み合いながら、怒涛の銃撃戦が繰り広げられる。このクライマックスはとにかく激しくて見応えがある。ただ冷静になってみると、香港の街のど真ん中で行われるド派手な銃撃戦なんて荒唐無稽だ。本来なら、後で課長に「また派手にやらかしおって!」と怒鳴られ、始末書を書かされるコメディタッチがふさわしいようなシチュエーションに思えなくもない。
先走る展開について行くのが大変で、ラストの男と恋人のいい話風のエピソードもピンとこない。だが、強烈なアクションを堪能するだけでも満足できそうな映画ではある。カーアクションというか、何度かある交通事故シーンもすごい。
スタッフ/キャスト
監督/脚本 アラン・ユエン
製作/出演 アンディ・ラウ
出演 ヤオ・チェン/ラム・カートン/フー・ジュン/フィリップ・キョン/レイ・ロイ
