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「ゴールデンスランバー」 2018

ゴールデンスランバー(字幕版)

★★★★☆

 

あらすじ

 国家の陰謀に巻き込まれてしまった心優しい男は、仲間の力を借りて逆境を切り抜けようとする。韓国映画。

 

感想

 突然国家の陰謀に巻き込まれ、逃げる主人公。ただその最初の逃げるシーンが、物分かりが良すぎるように感じて、少し引っ掛かってしまった。いきなりだと普通はわけが分からず、その場に立ちすくんでしまいそうなものだ。たとえ動けたとしても、全速力ではなく、半信半疑でたらたらと走る程度のような気がする。

 

 ただその後はテンポよく話が進み、程よい緊張感もあって普通に楽しむことが出来た。自分そっくりの男との対決や下水道での放流シーンなど重要な局面で、不確実な運に頼る部分が多かったのは気になるが、追い詰められた状況でノーリスクの万全な計画などなかなか立てられないだろうから仕方がないと考えるべきか。

 

 

 この映画で敵の巨大勢力は、ドローンや張り巡らされた監視カメラのネットワーク網など、ハイテク機器を活用して主人公を追っており、とても現代的だ。それでも今と決定的に違うのは、マスコミのポジションかもしれない。この時は敵も主人公もマスコミを利用しているが、今ならマスコミを介さず自らネットを駆使し、ことを有利に運ぼうとしているはずだ。

 

 つまり、この15年ほどでそれだけマスコミの地位が低下したと言えるのかもしれない。とはいえ、今でもマスコミが巨大な影響力を持っているのは間違いないが。

 

 主人公は昔の友人たちの協力を得ながら、何とか窮地を脱出しようとする。彼らとの友情や絆を、過剰なほどにノスタルジックにウェットに見せてくるのは、クドすぎて若干しんどかった。

 

 あとから振り返るといろいろ気になる点は出てくるのだが、見ている間は演出が上手いからか、そこまで気になることはなく、気楽に見るには悪くない娯楽映画だった。

 

 それから劇中やエンディングで流れた韓国人歌手の歌が、曲調やら歌い方やらがもろ桑田佳祐だったのがちょっと面白かった。シン・ヘチョルという人らしい。

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スタッフ/キャスト

監督 ノ・ドンソク

 

原作

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出演 カン・ドンウォン/ハン・ヒョジュ/ユン・ゲサン/キム・ソンギュン/キム・デミョン/チェ・ウシク/キム・ウィソン/チョン・ソミン

 

ゴールデンスランバー - Wikipedia

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