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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「映画は映画だ」 2008

映画は映画だ(字幕版)

 ★★★☆☆

 

あらすじ

 撮影中に共演者と問題ばかりを起こし、誰も共演してくれなくなった役者が、偶然知り合った元役者志望のヤクザの男を引き込んで、映画撮影を続行する。

 

感想

 あらすじだけを聞くとコメディかと思ってしまうが、割と真面目な男臭い映画に仕上がっている。映画俳優とヤクザという種類の違う二人の男の生き様が描かれる。

 

 ただ二人のキャラクターがいまいちピンとこない。映画役者はすぐカッとなって共演者に暴力を振るい、私生活でも身勝手な振る舞いで、ただの勘違いした男という印象だ。一方のヤクザは、部下すらも信用しない何を考えているのかわからない男で、なのに映画には出演してちゃんと役をこなしている。このヤクザ役のソ・ジソブは存在感があってなかなか良いのだが、メリハリのないワンパターンなキャラクターで、観ていて段々とイライラしてきた。

 

 

 そして共演の女優も撮影中に酷いことをされたにも関わらず、ヤクザの男と付き合っているしで、登場人物たちのことがよく理解できなかった。唯一、映画監督の映画にかける情熱だけはすごくよく伝わってきて、そこは好感が持てた。

 

 ヤクザが役者に映画を、そして人生を教えてやったみたいな形になってしまっているが、それでいいのか?と疑問が残った。

 

スタッフ/キャスト

監督/脚本 チャン・フン

 

原案/製作 キム・ギドク

 

出演 ソ・ジソブ/カン・ジファン/ホン・スヒョン/コ・チャンソク

 

映画は映画だ - Wikipedia

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