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「友へ チング」 2001

友へ チング(字幕版) 

★★★☆☆

 

あらすじ

 仲良しの4人組が成長して別々の道を歩みだし、やがて悲劇的な事件が起きる。

 

感想

 それぞれ家庭環境が違う4人の幼馴染の物語が、子供の頃から描かれていく。中学で一度は離れ離れになるが、高校で再会し再びつるむようになる。ヤンキー映画のようなエピソードが描かれるのだが、どれも消化不良気味だ。

 

 その後も色々なことが起きるのだが、全体としてどうもいまいちピンとこない。おそらくその理由は、友情を見せようとしている割にはあまり友情が描かれていないからだろう。

 

 

 高校時代は仲の良さを描いてはいるが、彼らの間に特別な絆が築かれているとは思えない。その後にいたっては、ほとんど会っていないようだし。やくざになった二人が別々の組織に属したのも、二人がそれまでにあまり交流をしておらず、互いの状況を知らなかったという証拠でもある。

 

 結局、ヤクザの息子の独りよがりだったというだけのような気がする。彼だけが友達だからと強調し、大事にしているという印象だ。葬儀屋の息子はあまり友情を大切にしているようにも見えなかった。

 

 それから4人の物語のようで、結局そのうちのやくざになった二人の物語でしかないのもピンとこない。それなら最初から二人の物語でも良かったんじゃないかと。誰の目線で描かれた物語なのかも良くわからない。

 

 ヤクザの息子役、ユ・オソンはなかなかいい演技をしていたが、対するもうひとりのヤクザ、チャン・ドンゴンは、間をたっぷり使った思わせぶりな演技で、それがクドめの顔と相まって、まるで往年の映画スターのようでなんか笑ってしまった。

チャン・ドンゴン オフィシャル写真集

チャン・ドンゴン オフィシャル写真集

 

 

 そして、台詞回し役のソ・ファテが、男前でもなく、若々しさもなく、普通のおとなしいおじさんにしか見えなくて、なんで彼を起用したのか不思議だ。韓国では男前ということになっていたのだろうか。

 

スタッフ/キャスト

監督 クァク・キョンテク

 

出演 ユ・オソン/チャン・ドンゴン/ソ・テファ/チョン・ウンテク/キム・ボギョン

 

友へ チング - Wikipedia

友へ チング(R15+) 【字幕版】 | 映画 | 無料動画GYAO!

 

 

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