★★★☆☆
あらすじ
特別な任務を与えられてやってきた次女の指示に従い、疎遠だった弟と共に子供になり、長女の学校の実情を探ることになった父親。
「ボス・ベイビー」シリーズ第二作。
感想
前作で少年だった主人公が、大人になって二人の娘を持つ父親となっている。成長して親離れしつつある長女に寂しさを感じる主人公の姿が描かれるが、そんな父親の気持ちをメインのターゲットである子供たちは理解できるの?と思ってしまった。だが主人公はその後、弟と共に子供化するので、そうなってしまえば子供たちは細かいことを気にせず、主人公らの活躍に夢中になれるのだろう。
前半はテンポが速くて、騒々しい。ガチャガチャした印象だが、これは子供が好きそうだ。ただ前作ほど、コテコテの笑いをゴリゴリと押し込んでこないので、大人もそれほど醒めることなく見ることが出来る。
子供の頃は仲良しだったのに、いつの間にか疎遠になってしまった弟と共に子供に戻り、最近急速に親離れが進んでしまった娘を助けるストーリーは、心の琴線に触れるものがある。特に自分の娘を同級生として助けるなんて、親としてはたまらない設定だろう。兄弟の和解や父娘の絆が描かれて、大人も充分に楽しめる内容となっている。前作よりも全然いい。前作で登場した両親が、おじいちゃんおばあちゃんとなって再登場するのもグッとくる。
これを見た子供が大人になり、親になって子供と一緒に再び見たときには、全く違って見えそうな映画だ。あの時両親はこんな気持ちで見ていたのか、と感慨深くなったりするのかもしれない。
スタッフ/キャスト
監督/原案 トム・マクグラス
出演 アレック・ボールドウィン/ジェームズ・マースデン/エイミー・セダリス/アリアナ・グリーンブラット/エヴァ・ロンゴリア/ジミー・キンメル/リサ・クドロー/ジェフ・ゴールドブラム
音楽 ハンス・ジマー/スティーブ・マッツァーロ
ボス・ベイビー ファミリー・ミッション - Wikipedia
関連する作品
前作