★★★☆☆
あらすじ
恋に悩み、人生に虚無感を感じる青年は、隣の部屋に引っ越してきた中年の男と親しくなる。
感想
序盤は若き青年の恋の物語。彼女との関係が思うようにならず、もどかしさを感じている主人公に、隣の部屋に引っ越してきた飲んだくれのおじさんがアドバイスをする。主演のカラム・ターナーが、いかにも繊細でナイーヴな若者といった感じで良い。
しかし中盤以降、父親の不倫、その不倫相手との関係、母親に対する想いなど、話は複雑になっていく。まさに「人生は複雑だ」という事なのだが、映画的にはどこに向かうのか良く分からない展開になってしまい、徐々に停滞感が漂い始める。
そして終盤になると、主人公に気の利いたアドバイスをするという第三者的存在だったおじさんも突然、話の中心に加わる。いつからそんな話になっていたのだ、と呆気にとられる展開。急に変な方向に話が行ってしまった。
ラストは一応うまく話がまとまっているが、ちょっと都合が良すぎる気もする。音楽や雰囲気は悪くなかったのだが。
スタッフ/キャスト
監督 マーク・ウェブ
製作総指揮/出演 ジェフ・ブリッジス
出演 カラム・ターナー/ケイト・ベッキンセイル/ピアース・ブロスナン/シンシア・ニクソン/キアシー・クレモンズ/デビ・メイザー /ビル・キャンプ/テイト・ドノヴァン
音楽 ロブ・シモンセン
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