★★★★☆
あらすじ
無線で何者かによって送られてきた暗号を解読し、「神秘の島」に向かう少年と義理の父親。
シリーズ第2作。ジュール・ヴェルヌの「神秘の島」などを題材にしている。94分。
感想
前作はブレンダン・フレイザーが出ていたことと、悪くない映画だったということぐらいしか覚えていないのだが、続編となる今作では、少年役だったジョシュ・ハッチャーソンのみが引き続き出演しているだけで、あとのメンバーは一新されている。
ブレンダン・フレイザーの代わりにドウェイン・ジョンソンが出ているぐらいで、あとのキャストは同じかと思っていたので驚いた。しかし、それで特に違和感も感じないのだから、すごいと言えばすごい。前作と登場人物がなるべく被らないようになっている。
映画はワクワク感を感じさせてくれる冒険映画だ。なんとなくジョージ・ルーカスやスピルバーグが作っていたような80年代のアドベンチャー映画を思い出させる。今はこんな感じの、大人が安心して子供に見せられるような映画が少ない様な気がするが、自分が知らないだけなのかもしれない。
時代を経るごとに、どんなジャンルの映画も深みを求めて色々な要素が付け加えられ、どうしても複雑になっていきがちだ。だが、Vシネのヤクザ映画のように、愚直に同じようなものをつくり続ける事も大事なのかもしれない。下心を出して大人も唸らせようといろんな要素を足したりせずに、間違いなく子供が楽しめる冒険映画を作り続けるという事は、なかなか自制の必要な難しい事なのかもしれない。だが、いつの時代も子供はいるわけで、そんな映画は必要とされる。
物語は誰も死なず、悲惨な目に遭う事もない、まさに安心して見せられる子供向けの映画だ。細かい部分がおおざっぱで、キャラクターの描き方も物足りないが、見たこともない景色や生き物を見せてくれるワクワク感や、大きな生物に捕食されそうになったり、初めての体験をしたりするドキドキ感があって、十分に楽しませてくれる。親子で観るには最適の映画だろう。
よく考えると、ストーリーは前回と同じ構図だ。未知の世界にたどり着くも、すぐにとんぼ返りするという物語になっている。強いて言えば、もっと未知の世界でアドベンチャーをしてもらいたかった。
スタッフ/キャスト
監督 ブラッド・ペイトン
出演 ドウェイン・ジョンソン/マイケル・ケイン/ジョシュ・ハッチャーソン/ヴァネッサ・ハジェンズ/ルイス・ガスマン/クリスティン・デイヴィス
センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島 - Wikipedia
センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島 【字幕版】 | 映画 | 無料動画GYAO!
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