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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「ワイルド・スピード」 2001

ワイルド・スピード (字幕版)

★★★☆☆

 

あらすじ

 ストリート・レーサーらによるトラック襲撃が続く街で、一人の男がスポーツカーに乗って現れる。

 

感想

 独特のカルチャー圏に一人の男がやって来て、そこのリーダーと友情を築いていく、というプロットは、映画「ハートブルー」の内容を思い出させる。

 

 ちなみにこういった走り屋文化というのは、日本では漫画で一つのジャンルとなるほど馴染み深いのだが、海外ではどうなのだろう。映画では、登場人物のほとんどがヒスパニック系やアジア系、アフリカ系の人物たちだ。白人の主人公がアウェー感を味わっているので、あまりメインストリームではないマイナーな文化ということだろうか。 

 

 レースのシーン自体はあまりないのだが、迫力のある映像でエンジン音も気持ちいい。カーアクションも迫力があって音楽も良い感じなので、この手の車好きなら、ストーリーを気にせず、ただたくさんの車を眺めているだけでも楽しめそうだ。

 

 主人公が、仕事と彼らとの友情との間で苦悩する様子や、逆にヴィン・ディーゼル演じる走り屋のリーダーが真実を知って戸惑う様子は、思っていたよりもあっさりと描かれる。もうちょっと激しい感情表現があってもいい様な気がしたが、もうそういうのは古臭く感じてしまうのかも、と思わなくもない。驚くことは驚くが騒いだところでもう仕方がない、だからそれは呑み込んで、次に何をするか考えた方が合理的、とでもいうような。でも物足りなさが残るのは事実だ。主人公とヒロインの複雑になってしまった関係の描き方もあっさりとしていた。

 

  真実が明らかになってそれで終わりではなく、主人公の情熱も友情も本物で、嘘ではなかったと示すために最後にリーダーと直接対決するのは定番ではあるが、しっくりとくる展開だった。なのに最後の最後でそれあり?みたいな方向に行ってしまって、それだと走り屋側に感情移入して観ていた人以外は、倫理的に腑に落ちないのでは?と思ってしまった。

 

 

スタッフ/キャスト

監督 ロブ・コーエン

 

脚本 ゲイリー・スコット・トンプソン/エリック・バーグクィスト/デヴィッド・エアー


出演 ポール・ウォーカー/ヴィン・ディーゼル/ミシェル・ロドリゲス/ジョーダナ・ブリュースター/リック・ユーン/チャド・リンドバーグ/ジョニー・ストロング/テッド・レヴィン/マット・シュルツ/ジャ・ルール/トム・バリー/ヴィト・ルギニス/ノエル・グーリーエミー/レジー・リー

 

音楽 BT

 

ワイルド・スピード (字幕版)

ワイルド・スピード (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

ワイルド・スピード - Wikipedia

 

 

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