★★★★☆
あらすじ
テロリストから殺人ウィルスを奪うも裏切り者に仕立て上げられてしまったMI6の女を助けるため、元MI６の男とアメリカの元DSSの男がコンビを組む。
「ワイルドスピード」シリーズのスピンオフ作品。時系列としては第８作「ワイルド・スピード ICE BREAK」に続く作品。135分。
感想
「ワイルドスピード」シリーズのドウェイン・ジョンソンとジェイソン・ステイサムをメインに据えたスピンオフ作品だ。ただ、これまでのシリーズを見ていなくても、二人がトムとジェリー的犬猿の仲であることを踏まえてさえいれば、なんの支障もなく楽しめるようになっている。
裏切り者に仕立て上げられてしまったジェイソン・ステイサム演じる男の妹を助けるために、二人がコンビを組む。次から次とテンポよくアクションシーンがあって、その合間には二人が仲良く喧嘩するコメディパートで笑わせる。イギリス、ロシア、サモアと場所も変えつつテンポよく物語が進み、飽きさせない。
敵は、人体改造されたサイボーグの男だ。一度頭を撃たれてどうやって再生したのかは謎だったが、スカウターのような機能を利用して相手を撃退するハイテク感が格好良かった。呼んだらやってくるバイクも筋斗雲みたいで、どこかドラゴンボールに出てきそうなキャラだ。
アクションのできる二人が主演なので、肉弾戦では当然派手に魅せる。その分、メインシリーズの見どころであるカーアクションはあまりないのかと思っていたが、こちらもちゃんとすごかった。激しいカーチェイスから馬鹿っぽい車連結シーンまで、硬軟織りまぜて楽しませてくれる。今回は敵役のバイクの使い方が面白く、見応えがあった。
テンポが良すぎて、二時間を超えるあたりから見るのに疲れてきた感が多少あったが、エンタメ感あふれる作品に仕上がっている。主人公二人の家族愛がテーマになっているが、それでダレてしまわないよう、エンドクレジットで二画面を使いながら同時にそれぞれのストーリーを描く演出は良いアイデアだった。
スタッフ／キャスト
監督 デヴィッド・リーチ
製作／出演 ドウェイン・ジョンソン
出演 イドリス・エルバ／ヴァネッサ・カービー／ヘレン・ミレン／エイザ・ゴンザレス／エディ・マーサン／クリフ・カーティス／ローマン・レインズ／ライアン・レイノルズ*／ロブ・ディレイニー／ケヴィン・ハート *／ダニエル・バーンハード *
＊ノンクレジット
音楽 タイラー・ベイツ
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