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「ファースター 怒りの銃弾」 2010

ファースター 怒りの銃弾 (字幕版) 

★★☆☆☆

 

あらすじ

 10年の刑期を終え出所するや、兄を殺して自分を刑務所に入れた男たちへの復讐を開始する男。

 

感想

 冒頭の主人公の出所から最初の復讐までのスピード感やスタイリッシュな映像に、映画への期待がぐんぐんと上がった。容赦なく復讐を次々と果たしていく「96時間」を連想させるような滑り出しだ。

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 しかし、ここからどんどんとトーンダウンしてしまう。最初の思い切りの良さは次第に失われていく。相手に話をさせたりして問答無用ではなくなり、主人公自身も負の連鎖を生み出す復讐という行為に、迷いが生じ始める。復讐相手も最初は極悪人みたいな描き方だったのに、いざ相対するとそんなに悪い奴ではなさそうで、どうにも調子が狂う。

 

 そして新たに主人公を殺すよう依頼された殺し屋が登場する。すでに金持ちで、趣味で仕事をしているのだが、こいつの仕事が全然なっていない。なぜか必ず主人公が復讐を終えてから現れる。護衛ではないのでそれでもいいのかもしれないが、普通、相手が殺す前に殺すのが殺し屋じゃないのだろうか?こいつに仕事を頼む前には、一旦、依頼する業務の内容について話し合い、意識のすり合わせをする必要がありそうだ。

 

 

 復讐の無意味さに気づく映画も全然悪くはないだが、当初の期待とは全然別の方向にいってしまったがっかり感がある。最初に期待してしまった分、その反動で落胆が大きいというか。ただ、刑事役のビリー・ボブ・ソーントンの枯れた演技も良かったし、アクションシーンにもこだわりが感じられ、随所にセンスも感じられた。それだけにやっぱり惜しい。

 

スタッフ/キャスト

監督 ジョージ・ティルマン・Jr

 

出演 ドウェイン・ジョンソン/ビリー・ボブ・ソーントン/オリヴァー・ジャクソン=コーエン/カーラ・グギノ/マギー・グレイス/ムーン・ブラッドグッド/アドウェール・アキノエ=アグバエ/コートニー・ゲインズ/マイク・エップス/ザンダー・バークレイ/トム・ベレンジャー/ジェニファー・カーペンター

 

音楽 クリント・マンセル

 

ファースター 怒りの銃弾 (字幕版)

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  • ドウェイン・ジョンソン
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ファースター 怒りの銃弾 - Wikipedia

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