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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「ラットマン」 2008

ラットマン (光文社文庫)

 

 元バンドメンバーの彼女の死と幼い頃に起きた姉の死。二つの事件が交錯しながら話は進む。

 

 物語の中の何気ない描写や言葉が全て伏線になっていて気が抜けない。だけど気になってどんどん読んでしまう。何度もどんでん返しが起こり面白い。

 

 ただ、それぞれの登場人物の動機が弱いような気がする。そんな事で殺意が芽生えるかなと。

 

 それから、全てが伏線と書いたがその辺の窮屈さも感じた。バンドのメンバー達もこの事件のために集められたのかというほどこの事件についての役割がちゃんとあるし、全ての登場人物がこの事件のために存在する。話の筋の面白さだけではなく、もっと物語としての面白さがあってもいいんじゃないのかと思った。死んだ彼女だって死ぬためだけに登場して、主人公と付き合ってるという様子が感じられなくて、なんだか気の毒。

 

 読み終わって良く考えると、おっちょこちょいの男の話だな、と。いや面白かったけど。

 

著者

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ラットマン (光文社文庫)

ラットマン (光文社文庫)

 

 

 

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