★★★☆☆
内容
人気作家達によるアンソロジー。
感想
いろんな作家の小説を気軽に読めると思っていたが、短編というにはページ数が多く、意外と一つ一つがたっぷりとしている。
中でも面白かったのが近藤史恵。ツールドフランスとか自転車のロードレースとか興味はないのだが、なぜだかどんどん読めた。個人戦のように見えて団体戦で、だけどチームの中にも色々な思いが詰まっていて。
伊坂幸太郎は今回はちょっと狙いすぎな感がある。困っている人を後ろから怒鳴りつけるのが親切と言うのは、理屈は分かるが無理がある。
道尾秀介は気の抜く暇のない展開。面白いのだがなんか疲れる。相変わらずおっちょこちょいの登場人物。
有川浩は物語としてはずるい設定。それからこの手の恋愛描写は好きな人もいるのだろうが個人的に苦手。色々な出来事が詰め込まれ過ぎていて、これも読んでいて疲れた。
著者
近藤史恵/有川浩/佐藤友哉/本多孝好
登場する作品
「七歩詩」 曹植
「Happy X'mas(War is over)」 ジョン・レノン
「赤鼻のトナカイ」 ジョニー・マークス
登場する人物
エドガー・アラン・ポー/荘子/シュペルヴィエル/ゴーゴリ/チェトスタートン/ドロシー・L・セイヤーズ/カート・ヴォネガット・ジュニア/ジョン・レノン/ジョニー・マークス/ワム/アーヴィング・バーリン
関連する作品