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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「ナイロビの蜂」 2005

ナイロビの蜂 (字幕版)

★★★☆☆

 

あらすじ

 ケニアに赴任した外交官。現地での奉仕活動に励んでいたその妻が事件に巻き込まれる。

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 原題は「The Constant Gardener」。

 

感想

 アフリカの生活と聞いてもどんな感じなのか、想像がつかない。野生動物がうようよするような原始的な生活を思い浮かべてしまうが、そういうわけでもないらしい。文明が発達したヨーロッパの近くなのだから、もっと発展していてもよさそうなものだと思ってしまうが、とはいってもアフリカも広いわけで、その発想自体も間違っているのかもしれない。

 

 そんなよくわからない土地での出来事が描かれる。しかし、金の匂いがすればそれに群がる人間はどこにでもいる。そういう人たちはいかにも世のためという顔をしながら、本当にとんでもないことをする。製薬会社とか恐ろしいのだなと、こういう映画を見ていると思う。確かに新薬開発のために動物実験とかやっているわけなので、最終的な実験は人間でやりたいだろう。出来ることなら問題が起きても人々の関心が薄そうな土地で。その成果如何では莫大な富をもたらす。

 

 

 そんな陰謀渦巻く世界に巻き込まれていく外交官夫妻。だが、見ていてやっぱりレイチェル・ワイズ演じる妻が悪いと思う。やましいことなどしていないから説明などする必要はないみたいな顔をして堂々としている。でもそうやって活動にばかり精を出してたら、ほったらかされている旦那は信じていても小さくなってしまう。

 

 レイフ・ファインズ演じる旦那もそんな状況では仕方ないのだが、それでも勇気を出して聞くべきだし、関わっていくべきだったと思う。奥さんが死んじゃってから精力的に動き出すのもなんだかなぁと思ってしまった。そんなに積極的に動けるならもっと前に動けばよかった。こんな夫婦だからあんな結末になってしまったのだろう。

 

 外交官のシステムがよく分かっていたらもっと楽しめたかもしれない。出てくる登場人物の関係性がよく分からなかった。

 

スタッフ/キャスト

監督 フェルナンド・メイレレス

 

原作 ナイロビの蜂 上 (集英社文庫)

 

出演 レイフ・ファインズ/レイチェル・ワイズ/ダニー・ヒューストン/ピート・ポスルスウェイト/ユベール・クンデ/ビル・ナイ/ジュリエット・オーブリー/ビル・ナイ/ジェラルド・マクソーリー/ジュリエット・オーブリー

  

ナイロビの蜂 (字幕版)

ナイロビの蜂 (字幕版)

  • 発売日: 2013/05/15
  • メディア: Prime Video
 

ナイロビの蜂 - Wikipedia

 

 

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