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「THE BATMAN-ザ・バットマン-」 2022

THE BATMAN-ザ・バットマン-(字幕版)

★★☆☆☆

 

あらすじ

 市長や警察本部長、検事らゴッサムシティの有力者たちが次々と殺され、犯人を追うバットマン。

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 「バットマン」リブート作。「バットバース」の第1作目。176分。

 

感想

 市長や検察官など、ゴッサムシティの有力者たちが次々と殺され、バットマンが犯人を追う物語だ。犯人が残した謎を解いていくミステリー風味で、ヴィランと派手に戦うバットマンを期待していたら肩透かしを食らう。

 

 タイトルをつけるなら「名探偵バットマン」といったところだが、このストーリーならバットマンである必要はないのでは?と思ってしまった。だが、元々コミックで登場した当初のバットマンには探偵ものの要素があったようなので、それを知っている人には違和感はないのだろう。ハードボイルドな探偵ものの雰囲気を醸し出している。

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 バットマンはビシバシと謎を解いていくわけではない。難解そうなものに関しては皆で謎を解き、彼はなぞなぞみたいな簡単そうなものだけを即答する。その姿がなんとなく賢しらなちびっこ探偵みたいで可笑しかった。しかもすべて事件後に謎が解けるだけの後追いで、事件を未然に防ぐことは出来ていない。

 

 それにスーツ姿の大人たちの中にひとりバットマンのコスプレをして混じっている様子は、ヤバい奴感が滲み出ている。スーパーヒーローものの宿命ではあるが、これら違和感に気を取られてしまって物語に没入しづらかった。

 

 映画は、重く暗いダークな空気をまとっている。これが重厚さとなって心にズシリと響いてくるわけでもなく、重苦しい雰囲気を吹き飛ばすような爽快なシーンが待ち受けているわけでもなく、ただただ陰鬱なだけなのが辛い。クリストファー・ノーラン版や初期のDECU、関連する「ジョーカー」の世界観を踏襲しているのだろうが、特に見るべきものは無かったように感じる。

 

 

 そしてやはりリブート疲れみたいなものもあるかもしれない。またそのくだりか、と思ってしまっている自分がいた。だいぶ飽きている。

 

 それでも2時間くらいで終わってくれればそんなに印象は悪くなく、これまでとは違って今回のバットマンは…などと考察してみる気にもなったかもしれない。だがさすがに上映時間3時間はしんどい。見終わった時には「とにかく長かった」以外の感想が思い浮かばなかった。

 

スタッフ/キャスト

監督/脚本/製作 マット・リーヴス

 

脚本 ピーター・クレイグ

 

原作 BATMANオリジナル・コミック 日本語版


出演 ロバート・パティンソン/ゾーイ・クラヴィッツ/ポール・ダノ/ジェフリー・ライト/ジョン・タトゥーロ/ピーター・サースガード/アンディ・サーキス/ルパート・ペンリー=ジョーンズ/ピーター・サースガード/バリー・コーガン

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音楽 マイケル・ジアッチーノ

 

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THE BATMAN-ザ・バットマン- - Wikipedia

 

 

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