★★★☆☆
あらすじ
祖母と子供二人と時々アル中の旦那がいる生活。
感想
祖母と子供と働く母親だけならそんなに特殊な家庭の感じはしないのだが、そこに時々現れるアル中の旦那が、この家庭を一気に特殊な雰囲気にしている。しかもその旦那は無邪気というか、子供っぽいというか。学校に行こうとする子供を連れて川に釣りに行ってしまったり、その川に飛び込んでいったり、ポケットにとれた魚を突っ込んで帰ったり。そしてアル中の治療に何度も失敗しては家に戻ってきて、気に入らないことがあると旅に出てしまう。関わりたくないが、見ている分には面白い父親。
一つ一つのエピソードは面白いのだが、エピソードの寄せ集めでしかないという感が強い。しかも、結末はああなることはなんとなくわかっているだけに、物語の核がないという印象。旦那もあんなに何度もアル中の治療に失敗していたのに、最後はあっさりと立ち直っているし。
わりと軽い感じで進行する映画の中で、役作りとはいえ永瀬正敏の痩せ具合はちょっとリアルすぎて、結構ひいてしまった。
スタッフ/キャスト
監督 小林聖太郎
原作 毎日かあさん カニ母編
出演
永瀬正敏/正司照枝/矢部光祐/小西舞優/田畑智子/鈴木砂羽/柴田理恵/北斗晶/安藤玉恵/大森南朋/古田新太/光石研/遠山景織子/木下ほうか/坂田聡/大橋未歩
音楽 周防義和
編集 宮島竜治