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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「ぐるりのこと。」 2008

ぐるりのこと。

★★★★☆

 

あらすじ

 法廷画家の男とその妻の物語。

 

感想

 リリー・フランキーがいい演技。自然だ。普通に役者をしている。

 

 法廷に登場する人物たちが、過去にあった様々な実際の事件を思い出させる。はっきりと覚えているものから、おぼろげながら思い出せるものなど。当時はそれなりにショックを受けたりしていたはずなのに、時間が経てばこんなに簡単に忘れてしまっている。人間なんてそんなものだ。だからこそ生きていられる。

 

 

 子供を亡くし、精神のバランスを崩してしまう妻をそっと見守る夫。やるだけのことはやっている、と自己満足的に頑張って励ますのではなく、彼女が自らの力で立ち直るのを静かに目を離さないようにじっと待っている姿がいい。変わっていく時代の中で、ふらふらと一見いい加減そうに過ごしているように見えるが、芯はしっかりとしている。

 

 こうやって時代を振り返る的な映画もいい。ただ思っていたより時間が長くてちょっとしんどくもあった。

 

スタッフ/キャスト

監督/脚本/原作/編集 橋口亮輔

 

出演 木村多江/リリー・フランキー/倍賞美津子/寺島 進/安藤玉恵/温水洋一/峯村リエ/山中崇/木村祐一/佐藤二朗/田中要次/八嶋智人/山中聡/寺田農/斎藤洋介/菊池亜希子/志賀廣太郎/光石研/田辺誠一/横山めぐみ/新井浩文/上田耕一/江口のりこ

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ぐるりのこと。 - Wikipedia

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