★★★☆☆
あらすじ
一人の女を囲った男は、やがてその女に翻弄されていく。
感想
最初は男が女の優位に立ち全てをリードする。しかし次第に女は自立し、男を必要としなくなっていく。自分の思い通りにならなくなった女に男は焦り、やがて取り乱していく。まぁありがちな話だ。
金はあるが若くなくなってしまったおじさんたちの夢物語でもある。そこにはきっと、翻弄されて破滅しそうなくらいボロボロになってしまう事も、その一部として組み込まれている。「所詮、渡し船さ」と自嘲気味に笑うところまでが。
きっと金も十分にあるおじさんたちにとって、自分の思い通りにならない事なんてないだろうから、若い女に振り回されること自体が楽しいというか、気持ちがいいのだろう。 自分一人ですらこの先ちゃんと生きていけるのかと不安に思っている人間からしたら、とりあえずそんなことが出来る財力が欲しい、と思ってしまう。
しかし主人公はその日のうちに女をホテルに連れ込んでしまうくらいなので、手当たり次第にそんなことをする人間なのかと思ったのに、あっさりと一人の女に入れ込んでしまう辺りがよく分からなかった。黒木瞳が特別に感じる何かがあったという事なのだろうが。
しかし出てくる女優たちの脱ぎっぷりが良すぎ。そこ必要?というところまで。必死こいて隠されるよりは全然アリなんですが。
スタッフ/キャスト
監督 東陽一
出演 藤竜也
三田佳子/阿木燿子/梅宮辰夫/淡島千景/小倉一郎