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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「冬の華」 1978

冬の華

★★★☆☆

 

あらすじ

 組の事情である男を殺して服役していた男が戻ってくる。

 

感想

 この間見た「陽炎」でもそうだったが、女とその女の父親を殺した男、という設定は映画になるのか。確かに普通であれば、その後の接点なんかないものだ。

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 高倉健はこの映画でも不器用な男を演じている。なんだかどれも同じだな、と多少飽きてきた。寡黙で実直で誠実で控えめで、普段は静かだがやるときはやる、というのは確かにカッコいい。男ならこうありたいという気持ちもなくはないが、やっぱりしんどそうだ。今の時代ならあいつは何が楽しくて生きてるのだろう、と陰口叩かれそうだ。

 

 高倉健が殺した男の娘で、彼が負い目を感じて援助していた池上季実子。高校生にしては顔が老けている。年老いて見えるというよりは、高校生に見えない大人の女の顔。若さが感じられない。実際にこの時、本当に高校生だったのかもしれないが。そして、そんな女子高生の彼女に、大の大人が手をだしちゃダメだろう。

 

 

 本当は堅気になりたいのに、義理や人情のために足を洗えなかった男。ラストの高倉健のアップで締めくくるあたり、高倉健は映画スターなのだなと改めて思わされた。

 

スタッフ/キャスト

監督

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脚本 倉本聰

 

出演

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 北大路欣也/池上季実子/田中邦衛/三浦洋一/小池朝雄/夏八木勲/小林亜星/峰岸徹/寺田農/小林稔侍/大滝秀治/岡田真澄/小沢昭一/倍賞美津子/池部良

 

音楽 クロード・チアリ

 

冬の華

冬の華

  • 発売日: 2015/08/01
  • メディア: Prime Video
 

冬の華 - Wikipedia

 

 

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