★★★★☆
感想
前半の長々と知性と知能の違いを説明するくだりは、若干くどく感じた。こんなに説明を要する読者を対象にしているのだったら、知性には知能も必要だという事も同じくらい強調しておいた方がいいのではないのかと心配になる。「知性を磨く」だけを強調してしまうと、勘違いして感覚だけでモノを言う人も出てきそうだ。
後半のジェネラリストしての取り組み方については、興味深く読めた。何よりすごいと思ったのは、参考文献にすべて自分の本を挙げている事。ある意味、著者自身の宣伝のための本でもある。でも、他の著名な本の権威を借りないという事は、それだけ自信もあるということだし、実際にそれで一冊本を書けるだけの力もあるという事で、まさにジェネラリストとして実践している証拠でもある。
著者
田坂広志
知性を磨く?「スーパージェネラリスト」の時代? (光文社新書)
- 作者: 田坂広志
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2014/06/20
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログ (1件) を見る