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「話すだけで書ける究極の文章法 人工知能が助けてくれる」 2016

話すだけで書ける究極の文章法 人工知能が助けてくれる

★★★☆☆

 

内容

 スマホの音声文字入力機能を活用した文章作成術を紹介する。

 

感想

 音声入力をベースとして文章を作成していく方法が解説される。勝手に音声入力のコツや詳細な機能の紹介があるのかと思っていたが、それは巻末に少し紹介しているだけだった。

 

 だがよく考えれば、利用するアプリで機能は違ってくるだろうし、グーグルの音声入力ならマイクボタンを押すぐらいしかできることはないので、逆に長々と解説するほどではないのかもしれない。これに関しては、とにかく使ってみればわかる、ということなのだろう。

 

 ちなみに副題に「人工知能が助けてくれる」とあり、まるで人工知能が文章を考えるのをアシストしてくれるかのような印象を受けるが、正確な音声入力を行うために人工知能が使われている、という意味でしかない。

 

 

 スマホによる音声入力は手書きよりも速く書けるし、キーボード入力とは違って場所を選ばずどこでも思いついた場所で行うことが出来る。だから思いついたアイデアを気軽に音声入力のメモをどんどん残していけばいい。あとは、たまったメモを組み合わせて編集すれば、簡単に文章が完成してしまうというわけだ。実際、著者は散歩中にほとんど原稿が出来上がってしまうらしい。

 

 要はスマホでの音声入力が手軽で便利だ、と言いたいだけの本なのだが、実際試してみると確かにその通りだ。それで最近は音声でメモを取り、それを見ながら文章を書くということを試している。だが今のところどうもしっくりこない。音声入力のメモが書き言葉として違和感があるような気がして、メモを頭の中でいったん書き言葉に直し、それから文章を考えているような感覚がある。メモから文章をつくる過程がスムーズではない。

 

 ただこれは慣れの問題なのかもしれない。音声メモの取り方も工夫する必要があるのだろう。これはもしかしたら著者のような普段から講演などで人前で話す機会の多い人であれば、すんなりと出来てしまう方法なのかもしれないと思ったりもした。そして逆に考えると、これが違和感なく出来るようになると、人前で話す能力も上達するのかもしれない。これについては本の中でも少し触れられている。その他、音声入力のメモで自分自身とブレインストーミングする、という考え方も面白かった。

 

 人前では音声入力が憚られるというデメリットをどう克服するのかが課題ではあるが、引き続きこの音声入力を使った方法を続けてみようとは思っている。

 

著者

野口悠紀雄

 

 

 

登場する作品

ガリア戦記 (岩波文庫)

超「超」整理法

眠れる森の美女 シャルル・ペロー童話集 (新潮文庫)

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静かなる男(字幕版)

「超」文章法 (中公新書)

モオツァルト・無常という事 (新潮文庫)

罪と罰 1 (光文社古典新訳文庫)

ヘンリー・ダーガー 非現実の王国で

人工知能 人類最悪にして最後の発明

アルゴリズムが世界を支配する (角川EPUB選書)

インフェルノ(上) (角川文庫)

神曲

家庭の医学

インターネット「超」活用法

キューティ・ブロンド (字幕版)

グーグル時代の情報整理術 (ハヤカワ新書juice)

「星の船」 イワン・エフレーモフ

メトロポリス TMW-063 [DVD]

ファウスト(一)(新潮文庫)

ロミオとジュリエット

 

 

この作品が登場する作品

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