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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「百年の孤独」 1967

百年の孤独 (Obra de Garc´ia M´arquez) 

★★★★☆

 

 内容

 ある村を創設した一族の百年に及ぶ物語。

 

感想

 百年もあれば、子供が生まれてさらにその子供が生まれて、とあるのだが、その子どもたちの名前がほとんど同じ名前の使い回しで、そこが最初は戸惑った。でも、それを乗り切れば一気に読んでしまいたくなるくらい面白かった。冒頭の家系図を何度も眺めて誰が誰の孫で、誰が誰の曽祖父で、と確認しながら。

 

 色々な物語が入り組んでいるのだが、その一つ一つが即興で作っているような面白さがある。

 

 

 この一族の男たちは、家に居着かないか引きこもるかの極端な者が多く、どこか頼りなげであるが、女たちは対照的にせっせと働き、たくましく力強いのが印象的だ。

 

「でも忘れちゃいけませんよ。生きているうちは、わたしたちはいつまでも母親だってことを。革命家だか何だか知らないけど、少しでも親をないがしろにするようなことがあれば、そのズボンをさげて、お尻をぶつ権利があたしたちにあるってこともね。」

 P.193

 

著者

G・ガルシア・マルケス

 

百年の孤独 (Obra de Garc´ia M´arquez)
 

 百年の孤独 - Wikipedia

 

 

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