★★★☆☆
内容
食に関するエッセイをまとめた本。
感想
・・・口の中が甘いと、人間って、なんだか柔らかな顔になるような気がする。
p.21
美食やグルメといったことではなく、著者は食べることによりそれがその人の血と肉になることや、表情を緩ませることのような、食の根源的なことに惹かれているような気がする。
だから、生きるために食べているという事を隠そうとする行為、気取った行為には嫌悪感を表す。うわべの姿なんかより素の自分を出したいし、人の無邪気な素の姿を見たいと思っているのだろう。
著者