★★★★☆
あらすじ
いくつものクラブに属すために学業が疎かになり落第を繰り返す生徒が、学園の美人教師と恋に落ちる。
感想
簡単なあらすじを書いてしまうと凡庸だが、実際は全然普通じゃない雰囲気が流れている。主人公の友人はかなり年下の少年と同級生の父親で、同年代でない。何より、主人公が常軌を逸している。
いくつものクラブに属していることからも分かるが、主人公はやりたいこと、興味のあることはなんでもやるし、恋をすれば悩むことなく一直線に向かっていく。嫉妬をすれば、その感情を隠すことなく表すし、怒れば逮捕されるほど攻撃に出る。変人だ。
でも、そんな彼が羨ましくもある。普通は迷ったり、怖気づいたりして行動に移せないことが多いし、行動したとしても何処かにためらいがあって、結果、中途半端になってしまったりする。だけど、彼は常に自信満々で、迷いなく突き進む。そして、その父親もいい。突き進む彼を暖かく見守っている。
変な要素がてんこ盛りなのに、ちゃんと少年の成長物語になっているのがすごい。それから、劇中の少年が演出する演劇が、無駄にクオリティが高いのが笑える。
あと、主人公に思いを寄せられる女教師を演じるオリヴィア・ウィリアムズが可愛くて良かった。
スタッフ/キャスト
監督/脚本/製作総指揮 ウェス・アンダーソン
脚本/製作総指揮 オーウェン・ウィルソン
出演 ジェイソン・シュワルツマン/ビル・マーレイ/オリヴィア・ウィリアムズ/シーモア・カッセル/ブライアン・コックス/メイソン・ギャンブル/サラ・タナカ/ステファン・マッコール/コニー・ニールセン/アンドリュー・ウィルソン/ロニー・マコーリー/キース・コマーリー/ヘイ・ジョーン・リー/アル・フィールダー/コリン・プラット/ジョージ・ファリッシュ/エラ・プライヤー/パトリシア・ウィンクラー/マニング・モット/アリ・クティリ/エリック・アンダーソン/クマール・パラーナ/セイヤー・マクラナハン