★★★☆☆
あらすじ
離婚した元妻と暮らす息子に、母親の再婚相手が殺人する現場を見た、と告げられた父親。
感想
殺人犯と共に暮らさなければならないというのは、なかなかの絶望感だ。ただ殺人犯にとっても、事件の目撃者と一緒に暮らすのはつらいはず。主導権は大人である義理の父親側にあるとは思うが、最終的にどうするつもりだったのだろう。家族でいる以上、一生付き合わなければいけないわけで。
息子を信じて、張り切って捜査を開始する父親。ただの船大工で、刑事でもないのにどうした?とちょっと笑ってしまう。正体が暴かれつつあることに危機感を感じ、父親を襲う殺人犯も、簡単に火傷しちゃってちょっと初歩的すぎないかと、こちらも笑ってしまう。どちらも必死だからあり得る話ではあるのだが。
事件当日に刑事が徹底的に捜査して証拠が何も見つからなかったのだから、犯人としてはすっとぼけて日々を過ごすのが正解だったんじゃないかと思わなくもない。子供が何か言い出したら、頭がおかしい扱いすればいいだけだ。それなのに最後はむやみやたらに主人公の家族に襲いかかっていたのが解せない。逆上して自暴自棄になっていた、ということなのか。
スタッフ/キャスト
監督/製作 ハロルド・ベッカー
出演 ジョン・トラボルタ/ヴィンス・ヴォーン/テリー・ポロ/マット・オリアリー/スティーヴ・ブシェミ/スーザン・フロイド/ルーベン・サンチャゴ=ハドソン/デブラ・ムーニー
音楽 マーク・マンシーナ