★★★☆☆
あらすじ
パリのアメリカ大使館で秘書として働く男は、アメリカからやって来たCIAエージェントと組んで仕事をするよう命令される。
原題は「From Paris with Love」。フランス映画。
感想
ジョン・トラボルタがスキンヘッドに髭面という出で立ちで登場する。太り気味の巨体で、正直スター感はない。そんな彼が、大使館秘書の男とコンビを組み、任務を遂行していく。秘書の男が不要に思えるほど、このエージェントは余裕綽々だ。だがこの容姿のあまりカッコよくないトラボルタは応援する気にはなれず、どうにも映画に入り込めない。
本当は余裕のエージェントとあたふたする秘書のコンビで笑わせる映画にしたかったのだと思うが、そういったわけであまりコンビ感はない。エージェント一人でやればいいのに、なんで一緒に行動しているのだろう、としか思わなかった。笑えるシーンはあることにはあるが、もやもやするものがあって心から笑えない。
終盤には派手なカーチェイスがあるのだが、何故かその車に乗り込んでいるのはこのエージェントと、また別のエージェントで秘書の男ではない。こういうところもバディ・ムービー感がない。物語のリアリティを重視したからそうなったのかもしれないが、そこは二人が出来るだけ一緒に行動するよう無理矢理にでも仕向けないと駄目だろう。
おかげで事件が解決し、お互いが心から打ち解けて、別れを名残惜しそうにしているエンディングを見ても、え?そんなに絆深まってたっけ?と困惑してしまった。エージェントから見たら、秘書は仕事関係の一人でしかないような気がする。友情を育んだとは思えなかった。
スタッフ/キャスト
監督 ピエール・モレル
原案 リュック・ベッソン
出演 ジョン・トラボルタ/ジョナサン・リース=マイヤーズ/カシア・スムトゥニアク
パリより愛をこめて(R15+) | 映画 | 無料動画GYAO!