★★★★☆
あらすじ
タクシー運転手の男が、交通取締りの婦人警官に恋をする。
感想
メインのストーリーに回想のちょっとした物語が挟まれていく個人的には好きなタイプの映画。少しタランティーノやウォン・カーウァイを思い出させるような90年代中盤っぽい映像で、懐かしさを感じたが実際は2000年に公開されている。
コメディ映画で、交通事故や死体解剖などのグロい要素の笑いも多く、この辺は監督の趣味なのだろうか。序盤はなかなか良いテンポで面白かったが、肝心のタクシー運転手の婦人警官への恋が始まってからリズムが悪くなってしまった。
運転手の行動はストーカー的行為とも言えるが、成功してしまうと何にも言えなくなってしまう。実際にストーカーをする人はこの可能性にかけているのだろうし。だからストーカー的行為は今後もなくならないのかもしれない。
それぞれの物語が浅くて、よく考えると結局なんだったんだろう?となってしまうが、そこはコメディなので気にしないのだが、ラストに不満がある。この展開ならスタッフロール後にもうワンシーン、オチのようなものがあると思ってたがそれもなく、こんな終わり方なの?とちょっと意外な気分だった。
スタッフ/キャスト
監督/製作 チャン・ホアクン
出演 宮沢りえ/チゥ・チョンハン/タイパオ/チェン・シュウイン/ツァイ・ツァンダオ