★★★☆☆
あらすじ
監視対象の男を殺害した謎の女に惹かれてしまった英国諜報局員。
感想
監視していた男が女に殺される一部始終を見ていたのに、なんで主人公は惹かれてしまったのか、謎だ。妻と娘が去った自分の境遇になにかリンクするものを感じたということか。それにしても単純に金目当てで人殺しを行う女、しかもその現場を目撃しているのに好きになるのか?と釈然としない。
女もなんで金目当ての殺人事件を繰り返すのか、よくわからない。すぐに無くなる程の金のためにやっているのならちょっと頭が悪すぎるし、大金を手に入れているのにそれでも繰り返すのならそれは病気だ。雑な犯行を繰り返している割には警察に追われることもなく、本人も普通に生活をしている。
仕事そっちのけで彼女の監視を続ける主人公。各地で後をつけていたりしたら流石にバレるだろうと思うのだが、いっこうに女は気づかない。言い訳として、どこにでもいそうなありふれた感じの男だから、というのだが、流石に苦しいと思う。やがて女に気付かれないように、女と恋人を引き離したり、捕まえに来た警察を追っ払う主人公。このあたりは今ならただのストーカーで片付けられそう。警察とストーカーは、性質としては似ているのかもしれない。
最終的には地の果てと呼ばれる場所に流れ着き、レストランで働くようになった女と、ついに直接言葉をかわす主人公。女は地道に働くこともできるのかと軽い驚き。なら尚更人殺しなんかする必要なかったのにと思ってしまった。ラストで女は男がいつもそばにいたことにようやく気づく。これも本当に今、気づいたの?なんで若干微笑んで喜んでいるの?と驚きすぎて苦笑してしまった。
スタッフ/キャスト
監督/脚本 ステファン・エリオット
製作総指揮 ヒラリー・ショーマーク・ダモン
出演
アシュレイ・ジャッド/パトリック・バーギン/ジェイソン・プリーストリー/k.d.ラング/ジュヌヴィエーヴ・ビジョルド