★★☆☆☆
あらすじ
南アフリカの空港のレンタカー店で、手違いにより違う車を配車されたことから事件に巻き込まれていく男。
感想
「逃走車」って、つまらなさそうな邦題だな、と思っていたのだが、オリジナルも「Vehicle 19」というタイトルで、そんなに大差がなかった。レンタカーの車番号のことで、一応こちらはラストシーンでつながっている。
空港から元妻のいる大使館まで向かう主人公。実際にはどれだけの距離があるのかわからないが、体感では半日ぐらい運転しているんじゃないかと思うほどなかなか到着しない。その間に車の中で色々なモノを発見して、ヤバい事件に巻き込まれていることに徐々に気付いていく設定なのだが、それにしても長かった。
全編がほぼ車の中で、しかも運転する主人公ひとりのシーン。なので、途中から段々閉塞感で息苦しくなってくる。せっかく南アフリカに来ているわけだから、ちょっとは外に出ようよと心の中で懇願してしまった。ときおり電話や同乗者と会話はするのだが、事務的な感じの会話が多くて、あまり主人公のキャラクターも見えてこなかった。
最初から最後まで、もっと他にやりようがあるんじゃないの?と思えるような行動ばかりしていて、ストレスが溜まってしまった。途中で路上でグラフィティアートをしている少年に話しかけて、敵の目を欺くために車に塗装をしてもらい、熱い心の交流までしたのに、10分も経たないうちにバレて追いかけられて、ほぼ意味なかったのは笑ってしまった。
スタッフ/キャスト
監督/脚本 ムクンダ・マイケル・デュウィル
製作総指揮/出演 ポール・ウォーカー
出演 ナイマ・マクリーン/ジス・ドゥ・ヴィリエ/レイラ・エイドリアン/ツェポ・マセコ