★★★☆☆
あらすじ
不倫相手の電話を眠りながら待つ女。91分。
感想
白河夜船 しらかわよふね
諺(ことわざ)。知ったかぶりをすること、または、ぐっすり眠り込んで、何が起こったか知らないことのたとえ。
とりあえずタイトルの「白河夜船」がことわざとは知らなかった。だから、自殺した友人は添い寝をするバイトをしていて、不倫相手の奥さんは植物状態で眠ったままで、主人公はよく寝ているのか。
安藤サクラ演じる主人公がほとんど服を着ていないような露出が多い衣装だったのも、それが関係しているのかもしれない。眠りやすそうな格好ということか。意図はどうあれ、それだけで見ていられた部分はある。
映画はぶつ切りのシーンが並べられたような、分かりにくい内容となっている。原作の小説がどうなっているのか読んでいないので分からないが、なんとなく小説っぽい展開で、映像に文章をつけ加えればしっくり来るような気がする。つまり、紙芝居というか小説に合わせたバックグラウンドビデオのような。小説を読んだ人には、よりイメージが膨らむような。
小説を読んでいない人には、内容を補完できないので、紙芝居の絵だけを見させられているような気分になってしまう類の映画かもしれない。もちろんこちらが単純に理解力が低い可能性も十分にあるわけだが。
スタッフ/キャスト
監督/脚本/撮影 若木信吾
原作 白河夜船 (新潮文庫)
出演 安藤サクラ/井浦新/谷村美月/紅甘/高橋義明/伊沢磨紀/竹厚綾