★★★☆☆
あらすじ
刑務所を出所した男は、逃亡犯と偶然知り合い、看守に持ちかけられた情報を元に宝石店を襲う計画を立てる。
感想
ほとんど説明的なセリフはなく、青白い映像の中、男たちは笑顔を見せること無く、淡々と物語は進んでいく。
正直、アラン・ドロン以外の登場人物たちの顔が覚えられなくて話についていけていなかった。なぜだろう。見慣れない役者陣だったからなのか、髪型や服装が似通っていたからなのか、彼らの表情が乏しかったからなのか、単純に集中力を欠いていたからなのか。
おかげで見終わった後にネットであらすじを検索して、再度早送りしながら見る羽目になってしまった。最初は、アラン・ドロンのかつての仲間がそこまで追い詰めているとか、刑事が囮となっていることに直前まで気づかなかったりと、全然理解していなかった。
ちゃんと登場人物の顔と名前が一致していれば当然、映画の印象は違っていたはずだ。だが、大事なところの台詞、「仁義だから」はきっとそれでも意味不明だったと思う。なかなかの唐突感があった。タイトルだから無理やりねじ込んだのだと思うが、翻訳に問題を感じた。
これに便乗して、物語をうまく捉えられなかったのは字幕翻訳のせいだと、責任をなすりつけたくなってしまった。
スタッフ/キャスト
監督/脚本 ジャン=ピエール・メルヴィル
出演
イヴ・モンタン/ジャン・マリア・ヴォロンテ/ブールヴィル/フランソワ・ペリエ