★★★★☆
あらすじ
警察に大量採用されたロボットを開発したエンジニアが、会社の命令を無視して廃棄寸前のロボットに独自開発したAIを導入しようとするが、犯罪者集団に奪われてしまう。
感想
会社に反対されても、勝手に人工知能をインストールしようとするエンジニア。犯罪者に拉致されて無理やりロボットを起動させられた後、なんとか開放されたのに、気になって戻ってしまうのがいかにもエンジニアといった感じで面白い。
AIを導入されたロボットは、犯罪者たちのところで教育されることになるわけだが、今の感覚からすると発達が遅い。数時間も経たないうちに人間を越えてくるイメージだが、映画の中では数日経っても人間の子ども相当のままだ。
この犯罪者たちのアジトやファッションが独特のセンスなのだが、演じているのは、「ダイ・アントワード」という南アフリカのラップグループのメンバーだそうだ。
このAIが導入されたロボットに、人気のない別のロボットを開発したエンジニアの嫉妬による策略も絡んで、物語は展開していく。ただ構図として、犯罪者集団を応援するような形になってしまっているのがちょっと納得いかない。
ラストはハッピーエンドなのか、少し気味の悪いグロテスクな結末なのか、判断が難しい。いろいろと考えさせられるエンディングだった。
スタッフ/キャスト
監督/脚本/原作 ニール・ブロムカンプ
製作 サイモン・キンバーグ
出演 シャールト・コプリー/デーヴ・パテール/ワトキン・チューダー・ジョーンズ/ヨ=ランディ・ヴィッサー/ホセ・パブロ・カンティージョ/シガニー・ウィーバー/ヒュー・ジャックマン/アンダーソン・クーパー
音楽 ハンス・ジマー