★★★★☆
あらすじ
ロンドンでマジックショーを見に行った際、死んだジャーナリストの霊に連続殺人事件の真犯人のネタを教えられたジャーナリスト志望のアメリカ人女子大生。マジシャンと共に真相に迫る。
感想
スカーレット・ヨハンソンが、メガネを掛けて歯列矯正器をつけて、どこか野暮ったさを感じるアメリカ人女子大生をうまく演じている。このあたりはイギリスの階級社会の最上位である名門貴族の容疑者との良い対比となっている。そして、そんなイギリスへの皮肉やブラックなジョークもあちこちに散りばめられている。
一応は殺人事件の犯人を探すということにはなっているが、描きたいのはそこではないので、それについては割とよくある筋書きとなっている。ただそんな中で、どうでも良くなって容疑者との恋愛に夢中になってしまった女子大生に代わって、あまり乗り気じゃなかったウディ・アレン演じるマジシャンが真相究明に大活躍しているのは面白い。
ラストは笑えるオチでハッピーエンド。ウディ・アレンのマジシャンについては、普通の映画だったらバッドエンディングだが、この映画ではシステム上、笑える話になっている。それで笑えること自体がブラックな構造で、ウディ・アレンすごいなと思ってしまった。
スタッフ/キャスト
監督/脚本/出演
出演 ヒュー・ジャックマン/スカーレット・ヨハンソン/イアン・マクシェーン/チャールズ・ダンス/ロモーラ・ガライ/ジュリアン・グローヴァー/ケヴィン・マクナリー/アンソニー・ヘッド
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