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「禁断のケミストリー」 2014

禁断のケミストリー(字幕版)

 ★★☆☆☆

 

あらすじ

  自転車に夢中の妻と謎の行動をする問題児の息子、色々口出ししてくる義父に囲まれて、自分を殺して生きている男が、ある日、顧客の金持ちの妻と関係を持ってしまう。

 

感想

 妻の趣味に付き合い、問題児の息子の扱いも妻の方針に従い、義理の父親には言われっぱなしの男。自分の意見を強く主張しないのは事を荒立てないためなのだろうが、そのおかげで本人の心の中にはやりきれなさが積もりに積もっている。

 

 でも主人公の抑えに抑えていたものがついに爆発したとしても、 多分相手はポカンとするだろうな、とは思う。なんで今まで何も言わなかったの?急にキレられても困るな、と。キレられた相手にしたら、今まで黙ってたほうが悪いと思うはず。

 

 

 なので本当は言いたいことがあったら、その場で主張していくことが大事。恐らく主人公は最初はそうしていたのだろうが、あまりにも相手にされないのであきらめてしまったのだとは思うが。

 

 そんな彼がふとしたことから不倫をしてしまう。行き場を失った家でのやりきれなさを発散するには外しかない。まるで解き放たれたように生き生きとし始め、店のクスリにまで手を出し始める。

 

 そして不倫やクスリによって、家族との関係も好転し始める。コメディなので本当はここが面白いところなのだろうが、でも違法なドラッグだし不倫だしと、後ろめたさのほうが強くて笑えない。百歩譲ってそれは良いとしても、せめて最後には天罰が下ってほしかったが、それもなく。

 

 雨降って地固まる、みたいな大団円のラストになっていたが、全然納得できない。主人公は運が良すぎだし、不倫相手はいいように利用されただけみたいになってるし。釈然としない思いが強く残った。

 

スタッフ/キャスト

監督/脚本 ジェフ・ムーア

 

監督/脚本/製作総指揮 デヴィッド・ポザメンティア

 

出演 サム・ロックウェル/オリヴィア・ワイルド/ミシェル・モナハン/レイ・リオッタ/ベン・シュワルツ/ケン・ハワード/ジェーン・フォンダ

 

禁断のケミストリー(字幕版)
 

禁断のケミストリー - Wikipedia

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