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「ファイヤー・ウィズ・ファイヤー 炎の誓い」 2012

ファイヤー・ウィズ・ファイヤー 炎の誓い(字幕版)

★★★☆☆

 

あらすじ

 マフィアが起こした事件に巻き込まれ、裁判で証言をしようとするも脅迫された消防士が逆襲に出る。

 

感想

 証人を消そうとする犯人から身を隠すために証人保護プログラムで保護されることになった主人公。しかしアメリカでは、証人保護プログラムという制度が作られるほど、証人を殺害しようと考える人間が多いのかと思うとゾッとする。司法を信じてるともいえるし、裁判を有利に進めるための合理的な方法と言えるのかもしれないが。

 

 保護されているにも関わらず襲われ、犯人には例え収監されたとしても仲間が必ずお前やお前の恋人を殺しに行く、今後はいつか殺されると怯えながら一生を過ごすことになると脅された主人公。普通の人ならそこでもう証言はしないと降りるのだろうが、正義感の強い消防士である主人公はそれには屈しない。

 

 

 ただ、それで保護下から抜け出し単独行動を始めるのが良く分からなかった。例え警察に相談しても一生保護下に置かれるだけだろうし、結局、身の危険を感じながら暮らすことになるのだから、それならいっそ、と思ったという事なのか。それにしてもかなり思い切ったことをする。どのあたりまで計算していたのかも気になるところ。

 

 そして単身、相手のシマに乗り込み敵を追い込んでいくのだが、その無謀な行き当たりばったり感がかなりイラっとする。でもよく考えると主人公は消防士で素人なのでこれが普通かと思い直し、ハラハラとしながらも目を離せない。そんな主人公が素人ながらも犯人の居場所を知るためにその一味を拷問し、自分でかなり酷いことをしておきながら吐き気を催し吐いてしまうシーンは面白かった。

 

 遂に犯人の居所を突き止めた主人公。犯人を倒すために取った行動が、それ消防士が一番やったら駄目な奴じゃん、という行動でちょっと引いてしまった。最近京都で起きた事件も少し思い浮かべてしまった部分もあるが。そして、その状況で中に彼女がいたことで、ラストはどうなるかが読めてしまった。それにしても彼女の行動は邪魔だった。

 

 正直、ストーリーとしては無茶苦茶でダメダメなのだが、面白かったか面白くなかったかで言えば面白かったので、評価が難しい映画。グイグイと引き込まれる見せ方だったのは間違いないのだが、見終わった後にたくさん不満が出てきてしまう。

 

 その他にも重傷を負って死んでいく仲間を看取る渋い見ごたえのあるシーンがあるのだが、なぜか敵方の話でその男はその後たいした見せ場もないという、振り返るとあれは何だったのだ?と狐につままれたような気になるシーンになっていたりして、光るものがありながら色々と惜しい。

 

スタッフ/キャスト

監督 デヴィッド・バレット

 

製作/出演 カーティス・ジャクソン

 

出演 ジョシュ・デュアメル/ブルース・ウィリス/ロザリオ・ドーソン/ヴィンセント・ドノフリオ/ジュリアン・マクマホン/ヴィニー・ジョーンズ/エリック・ウィンター/ボニー・サマーヴィル/リチャード・シフ/ジェームズ・レジャー/クイントン・"ランペイジ"・ジャクソン

 

ファイヤー・ウィズ・ファイヤー 炎の誓い - Wikipedia

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