★★☆☆☆
あらすじ
魔法のおもちゃ屋で働くピアニストの女性は、突然店主に店を譲られることになり戸惑う。
感想
魔法のおもちゃ屋を営む200歳以上のおじいさんや友達の出来ない子供、魔法を信じない生真面目な会計士、曲が書けずに悩む元天才少女のピアニストと、様々な人物が登場する。だが、誰に感情移入して観ればいいの?となってしまうような、視点が曖昧な作品になっている。
そもそもこれは誰に向けた作品なのかも曖昧だ。ファンタジー感あふれる楽し気なおもちゃ屋だから子供向けかと思えば、たぶん子供はそこまで楽しくないというか、一見楽し気かもしれないが、それは本筋ではないのできっと楽しめない。かといって大人向けかと言えば、それにしてはあまりにも内容が薄っぺらすぎる。家族でこれを観ても誰も満足しなさそうだ。
一応はナタリー・ポートマンがメインとなっているので、夢見ることが出来ずに現実的になってしまった大人に、魔法を信じることが大事だよと言いたいのかもしれないが、具体的なものを何も描かずにただ魔法を信じろと言い続けているに過ぎないので何の説得力もない。ただ神を信じろと言っている宗教の勧誘とやっていることは同じだ。
そしてラストで、ナタリー・ポートマン演じるおもちゃ屋を継いだ女性が店に魔法をかけていくのだが、指揮者のように体を動かすナタリー・ポートマンが絶望的にダサかった。他のシーンではいつもの普通に可愛いナタリー・ポートマンなので、撮り方が悪かったのかもしれない。最後の最後にそんなの見せられてさらに幻滅させられた。
スタッフ/キャスト
監督/脚本 ザック・ヘルム
出演
ナタリー・ポートマン/ジェイソン・ベイトマン
マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋 - Wikipedia
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