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「新少林寺/SHAOLIN」 2011

新少林寺 (字幕版)

★★★★☆

 

あらすじ

 部下に裏切られ、かつて愚弄した少林寺に助けを求めた軍人。

 

感想

 冒頭のアンディ・ラウ演じる軍閥の男が、少林寺に無礼を働いて、主役なのにこんなことするの?と思ってしまったのだが、そんな彼が改心していく物語だった。そういった意味では、アンディ・ラウは適役だ。善玉も悪役も似合う。

 

 劇中にたくさんの登場人物が現れるが、それぞれに見せ場をちゃんと与えてうまく処理しているのが見事。ジャッキー・チェンにはちゃんと彼らしいアクションシーンが用意されているし、少林寺の徒弟たちにもそれぞれ目立てるシーンがあった。

 

 

 そして子供たちが少林寺のボスを助けたり、そのボスが民衆を守るために立ちはだかったりと話の作り方も上手い。誰が誰に相対するかというのが考えられていて、それだけで少林寺の伝統や考え方などが効果的に伝わってくる。

 

 しかし、少林寺の者たちは、銃を手にした軍人たちを相手に戦うわけだが、彼ら自身も銃を持つわけにはいかないのだろうか。武術は身体を鍛えるためで、それに寺でもあるしという事なのだろうが、でも刀は使っている。外敵と戦う事も考慮に入れているのなら、無駄に死なないためにも銃は持った方が良いのではと思ってしまった。騒乱の世がその後も長く続いていたら、彼らも武術に銃を取り入れていたかもしれない。

 

 最後は砲弾により破壊されていく少林寺の中で、主人公とかつての部下との戦いが繰り広げられる。ただ、相手を倒すためではなく、説得するために戦うところが寺っぽい。そして主人公が最後に落ち着く先があんな所とは、してやられた感があった。上手いというか、ズルいというか。少し憎たらしい。

 

 多くの人間が死に過ぎて少し切なくなるが、スケール感の大きな見ごたえのある映画だった。背景に流れる音楽が大げさな気がしないでもないが、中国映画の特徴みたいなものなのでそれは仕方がないだろう。

 

スタッフ/キャスト

監督/製作 ベニー・チャン

 

出演 アンディ・ラウ/ニコラス・ツェー/ファン・ビンビン/バイ・ビン/ウー・ジン/ユイ・シャオチュン/ション・シンシン

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新少林寺 (字幕版)

新少林寺 (字幕版)

  • 発売日: 2014/09/24
  • メディア: Prime Video
 

新少林寺/SHAOLIN - Wikipedia

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