★☆☆☆☆
あらすじ
父親に地図の一部を託された女海賊は、叔父たちを出し抜いて、隠された財宝を手に入れようとする。
ジーナ・デイヴィス、マシュー・モディーンら出演、レニー・ハーリン監督。124分。
感想
叔父に殺された父親に代わり、船長になった女海賊が主人公だ。競争相手と争いながら、隠された財宝を探す。
主人公はまず、叔父たちがそれぞれ持つ財宝のありかを示す地図の一部を入手しようとする。だが叔父たちとの関係性がちゃんと描かれないので盛り上がらない。
その後は目的地への競争、財宝の探索と発見、そして奪い合いと、海賊映画らしい展開が続く。だが、これらもメリハリがなく、ぬるぬると進行して行く。前振りやタメ、キレがないので、何も心に引っかからない。
登場人物たちに魅力がないのも問題だ。主人公を助け、ロマンスの相手も務めるマシュー・モディーン演じる男は、「スターウォーズ」におけるハン・ソロのようなワイルドな男をイメージしているのだろうが、何が取り柄なのかわからない中途半端なキャラになっている。しかも途中で一旦、いなくなる。
悪役たちも同様だが、そもそも主人公ですら魅力がない。主人公の特性は女であることだけで、それを取ったら何も残らないような普通のキャラだ。肩入れしたくなるような何かがない。
そしてアクションシーンの演出も酷い。大勢で行われる戦闘シーンや派手な爆破など、やってること自体はすごいのだが、映像が凡庸すぎてスペクタクルがない。
特に映像とは無関係に流れ続ける劇伴音楽にはイライラさせられる。見せ場となるシーンでもお構いなしに流れ続け、締まりがなくて爽快感が得られない。また、大事なシーンでも余韻を残すことなくさっさと次のシーンに行ってしまうので、気持ちも高まらない。
海賊映画自体がノスタルジックなものなのかもしれないが、 95年の映画としても古臭さを感じてしまう映画だ。メリハリなくだらだらと進行するのを、ただ眺めるしかない。ギネス級の失敗作となったのも納得の出来だった。
内容はさておき「超予算オーバーな映画」13選 | ギズモード・ジャパン
スタッフ/キャスト
監督/製作 レニー・ハーリン
脚本 ロバート・キング/マーク・ノーマン
出演 ジーナ・デイヴィス/マシュー・モディーン/フランク・ランジェラ/モーリー・チェイキン/パトリック・マラハイド/スタン・ショウ/クリス・マスターソン/レックス・リン/ハリス・ユーリン
音楽 ジョン・デブニー

