★★★☆☆
あらすじ
相棒を殺した犯人を捜査する刑事は、相棒が殺される直前に撮った写真に写っていた一人の女性に注目するようになる。
感想
陰鬱な雰囲気をまとった映像の中で進行する物語だ。そんな中で刑事に注目される女性を演じるアナ・デ・アルマスの美しさが際立っている。ダークな雰囲気の中で神々しささえ感じさせる存在感だった。
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この女性は信心深い設定になっており、聖書の一節を諳んじたりしているので、きっとこの映画には宗教的な要素が込められているはずだ。また超常現象的な出来事も起こるので、監督がラテンアメリカ出身ということもあり、マジックリアリズムの影響も感じる。
決して嫌いではないテイストの映画なのだが、どうにもストーリーの詰めが甘く、散漫な印象になってしまっているのが残念だ。女性の夫や犬が死んでしまうくだりも後から考えるとピンとこないし、義理の弟や刑事の描き方には消化不良感がある。監督が自分の名前がクレジットされることを拒否したようなので、だいぶ内容は変えられてしまったのだろう。監督の思い通りに作らせていたらもっと面白い作品になっていたはずだ。
なんとなく予想出来てしまったラストだが、天使のようだった彼女に起きていたことに哀しみを覚えた。しかし、いくらなんでもあの刑事は酷すぎだろう。悪徳刑事とか言うレベルではなく、もはや悪魔だった。
スタッフ／キャスト
監督＊／脚本／製作 ジー・マリク・リントン
＊デクラン・デイル名義
製作／出演 キアヌ・リーヴス
出演 アナ・デ・アルマス／クリストファー・マクドナルド／ビッグ・ダディ・ケイン／ミラ・ソルヴィノ／マイケル・リスポリ
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