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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「ハッピーエンドが書けるまで」 2012

ハッピーエンドが書けるまで (字幕版)

★★★★☆

 

あらすじ

 別の男と再婚した妻に未練たらたらの著名な作家、傷つくことを恐れて一夜限りの恋をくり返す娘、初めての恋になかなか踏み出せない息子。問題を抱えた親子のそれぞれのラブストーリー。原題は「Stuck in Love」。

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感想

 作家の男とその子供たちそれぞれの恋愛物語が描かれる。作家の男は再婚した元妻の家を覗きに行ってしまうほど未練たらたらで、なかなかのヤバさだ。その娘は両親の離婚のトラウマか、恋愛を否定して一夜限りの関係ばかりを続けている。息子は初恋の相手に何もできないでいる。

 

 それに加えて、作家の家らしい独特な家族の日常も描かれている。子どもたちは日記を書くとお小遣いが貰えるシステムで、父親は十代の経験がもっと必要だと息子に恋愛するようけしかける。すべては作家になることを念頭に置いたような生活ぶりで興味深かった。

 

 

 これは親の押しつけがひどいとも言えるが、信心深い家庭が天国に行くために徳を積むことを子供に教えるのとそんなに変わらないので、一つの形としてアリなのかもしれない。本を書くためのネタになるかどうかを、人生の選択の基準とする生き方があってもいい。幸い子供たちもそれを受け入れて、作家を志している。

 

 それから娘と母親の確執も描かれているのだが、この両者を演じる女優の眉毛がそっくりで笑ってしまうレベルだった。二人が母娘だという説得力が半端ないキャスティングだ。奇しくも両者ともフィル・コリンズとショーン・コネリーという有名人の娘だが、父親同士も似ていると言えば似ているかもしれない。ちなみにこの映画にはアーノルド・シュワルツェネッガーの息子が出ていたりもする。

 

 メインであるそれぞれの恋愛については、要所要所で都合の良い展開が起き過ぎだとは感じたが、ユーモアを交えた軽妙なタッチで描かれていて悪くなかった。使われている音楽もセンスが良く、気楽な感じで見るには最適な映画だった。

 

 小説の話題もよく登場するので、読書好きだったらさらに楽しめるはずだ。しかし、スティーブン・キング本人が(声で)登場したのは驚いた。この映画のテイストには異質な作家に感じたが、監督の個人的な趣味なのだろうか?彼はその後にスティーヴン・キング原作のドラマを制作しているようだ。

 

スタッフ/キャスト

監督/脚本 ジョシュ・ブーン

 

出演 リリー・コリンズ/ローガン・ラーマン/グレッグ・キニア/ジェニファー・コネリー/ナット・ウルフ/リアナ・リベラト/パトリック・シュワルツェネッガー/スティーヴン・キング(声)/クリステン・ベル

 

ハッピーエンドが書けるまで - Wikipedia

 

 

登場する作品

IT(1) (文春文庫)

ライ麦畑でつかまえて (白水Uブックス)

ヘンショーさんへの手紙 (講談社ワールドブックス)

ザ・スタンド(1) (文春文庫)

World of Apples

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