★★★★☆
内容
短編集。
感想
そのどれもが、一見するとストーリーがあるような、ないような内容となっており、まだ続きそうな雰囲気で物語は終わる。ただ、シンプルな文章の端々に、何か深い意味があるような、ないような匂いも漂わせていて、どこか心に引っかかりが残って不思議な味わいがある。読みながらいろいろと想像し、考えてしまう。
そしてこの手の短編はどことなくどれも似たり寄ったりの内容になりがちだが、この短編集は確かに似た内容のものも無いわけではないが、全体としては幅広い内容をもった短編集となっている。様々なヴァリエーションを繰り出せる所に、著者の確かな力量を感じた。
著者
レイモンド・カーヴァー
翻訳
この作品が登場する作品
劇中劇の原作