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「人生の動かし方」 2019

人生の動かし方

★★★★☆

 

あらすじ

 求職実績が欲しいがために受けた面接で採用されてしまった前科ありの黒人男性は、四肢の麻痺を抱える資産家の男の介護をすることになる。

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 事実を基にした2011年のフランス映画「最強のふたり」のリメイク作品。原題は「The Upside」。

 

感想

 生きる気力が湧かない身体障碍者の資産家と、幸せになりたいのに上手くいかない金のない青年が交流する物語だ。互いに正反対で交わるはずのなかった二人が、知らなかった相手の世界に足を踏み入れることで変わっていく。

 

 住む世界が違う二人だが、共通点はあった。それはともに社会的弱者である点だ。黒人で前科のある青年はまともに生きようとしても社会に受けれてもらえず、資産家は障害によって初対面の人に敬遠されてしまう。資産家の「私はいつもいないことにされる。金持ちだと知られるまでは」という嘆きは悲しかった。

 

 

 だが同じ社会的弱者でも、青年は生まれた時からなので(悲しいことではあるが)慣れている。だが資産家はある日突然そんな立場になってしまったので、まだ受け入れきれていないところがあり、その対処の仕方もまだ確立できていない。だから二人が影響を与え合うとは言いながらも、青年が資産家を叱咤激励する場面が自然と多くなっている。

 

 そんな両者のやり取りは微笑ましくて面白い。ただ、青年がオレ流のやり方を押し付けているだけに見えるシーンがいくつかあったのが気になった。特に資産家の文通相手の手紙を、相手が動けないことをいいことに勝手に読み、しかも電話まで掛けるシーンはやり過ぎ感があった。

決断=実行

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 きっと青年は、資産家のためにやっているのだから多少強引でも構わないと思っているのだろう。だがそれは、ハラスメントをする人の発想と何ら変わらない。悪気がなかったで済ませられない事だ。

 

 二人の関係も、偉い人がヤンキーを面白がっているような感じがあったり、俺の言うことを聞いておけば間違いないという青年の傲慢さが感じられたりと、リメイク元のフランス映画ほどの爽やかな感動はなかった。それから話は変わるが、やる気の感じられない適当な邦題もひどい。

 

 それでもダレることのない物語の運び方は上手かった。この手の作品にはなかなか手が伸びないのだが、いざ見てみたら、思っていたよりスルッと見ることが出来て感心した。

 

スタッフ/キャスト

監督 ニール・バーガー

 

原作

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出演 ケヴィン・ハート/ブライアン・クランストン/ニコール・キッドマン/ゴルシフテ・ファラハニ/テイト・ドノヴァン/ジュリアナ・マルグリーズ

 

音楽 ロブ・シモンセン

 

人生の動かし方

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  • ケヴィン・ハート
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人生の動かし方 - Wikipedia

 

 

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リメイク元の作品

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