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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「希望の乙女」 1958

希望の乙女

★★★☆☆

 

あらすじ

 歌手を夢見て上京した少女は、落ち目の師と近所の楽団と共にデビューを目指す。美空ひばり芸能生活10周年記念映画。

 

感想

 上京前の主人公が、仲間に挨拶するシーンから映画は始まる。ミュージカル映画なのでセットは高原風、歌はヨーデル調で主演の美空ひばりが歌うのだが、これが若干気持ち悪かった。ただこれはヨーデル自体が元々そういうものなので仕方がない。

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 それ以降の歌のシーンは普通に楽しめた。セットや衣装も洋風で、欧米のミュージカル映画をよくコピー出来ているが、もうちょっと日本的な雰囲気を入れてオリジナリティを出していたらもっと面白くなったような気がする。

 

 美空ひばりの芸能生活10周年を記念した映画なのだが、この時、彼女がまだ二十歳そこそこでしかないことにまず驚く。そしてその堂々とした風格にビビらされる。しかしわずか10周年でそれを記念した映画が作られてしまうのだから、相当人気があったということなのだろう。

 

 

 そして歌唱が安定しているのは当然なのだが、彼女が激しく踊るのは意外だった。往年のどっしりとしたイメージしかなかったのだが、彼女にも若さ溢れる時があったということか。ちなみに彼女が亡くなったのがまだ52歳の時だったと知ったのは驚きだった。その若さであの大御所感があったのかと考えるとすごい。今だとようやくベテランの域に入るかどうかの年代だ。

 

 主人公の相手役はバンドマンを演じる高倉健だ。だが出番はそんなに多くなく、そして歌うこともない。それでも歌う美空ひばりの横で、一緒に歌うような空気を醸し出し続けていたのはコントみたいで面白かった。前衛的で抽象的なイメージダンスが続くシーンでの彼のニヒルな顔芸も可笑しかった。

 

 特に大したストーリーはなく、美空ひばりを楽しむための映画だ。歌い踊る彼女のエンターティナーぶりがよく分かる。

 

スタッフ/キャスト

監督 佐々木康

 

脚本 笠原良三/笠原和夫

 

原案 加藤喜美枝

 

出演 美空ひばり

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山村聰/山東昭子/柳家金語楼/花沢徳衛/田端義夫/ダーク・ダックス/江原眞二郎/中原ひとみ/佐久間良子

 

音楽 米山正夫

 

希望の乙女

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希望の乙女 - Wikipedia

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