★★★☆☆
あらすじ
ひょんなことから南アメリカの革命軍に参加することになった男。
感想
冴えない仕事をしていた男が、社会運動に熱心な彼女の活動に付き合っていたら、いつの間にか南米の独裁国家でゲリラ活動を行うことになってしまうというコメディだ。とにかくギャグを詰め込んだスラップスティック気味ではあるのだが、時々知性も感じさせる風刺や皮肉も織り込まれている。
主演のウディ・アレンが、まるで力が有り余っているかのように精力的に動き回る。血気盛んというか、怖いもの知らずというか、つまりは若い、という事なのだろう。とはいえ、36歳くらいだが。ついでに、ちょい役でまだ売れる前のシルヴェスター・スタローンも出ているのだが一発で分かる。そして、こちらも若い。
政治活動や女性解放運動、外交問題や赤狩りなど、当時の世相を反映して物語は進む。ときどき素直に笑ってしまうギャグはあるのだが、基本的にはほどほどの面白さだ。ただ、こういうその時代の空気を感じられるコメディは、もっと作られてもいいのかもしれない。独裁政権を倒したら、また別の独裁政権が出来上がってしまったというのは、風刺が効いていた。
スタッフ/キャスト
監督/脚本/出演
出演 ルイーズ・ラッサー/カルロス・モンタルバン/デイヴィッド・オルティス/シルヴェスター・スタローン
音楽 マーヴィン・ハムリッシュ
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